お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

深層心理

年賀状の当選番号を照らし合わせた。

祖母の喪中ハガキを出したので、枚数が少ない。億劫じゃないのだ。

もともと本当に繋がっていたい人だけにしか出さなくなったので通常でも50枚程度だが、その程度の量でもついつい面倒で「別にいいや」と調べないことの方が多い。

今年は喪の知らせをしなかった人、ハガキを出したが届いた人、合わせて9枚。

当選確率と所持枚数は関係ない。多ければ当たる可能性が多いように感じるが、当たるときは2枚だろうが3枚だろうが当たるのだ。

意外とこんな時に当たっていたりして。

当選番号をネットで調べ、それと一枚一枚照らし合わせていく。

まず、一等。30万が当たるのか。息を止め、見ていくが、下二桁がかすってるのすら一枚もなく、あっさり撃沈。

ま、そんなもんだ。

二等。外れ。

三等なら・・・・・・だめ、全部外れ。

あっさり結果は出た。

まぁ、そうそううまいこといかないか。

手元のハガキは年賀状の住所録に既に登録してある人ばかりなので、処分だ。

そのとき、ラジオで言ってた言葉が蘇る。

「もし、残念なことに全部ダメでも取っておいてくださいね。もう一度リベンジありますから。そのときは当選は全て記念切手ですけど、ちょっと価値ある切手シートですよ」

そうだ。確か春にもう一度あるとか言ってたな。

一瞬、迷い、やっぱり「もういいや」と処分した。

あとで台所仕事をしていて我ながらおかしくなった。

あそこで「もういい」となったということは、さっきちょっとだけドキドキしながら当選番号と手元のハガキを見比べていた私は、密かに30万を狙っていたということか。

切手シートでも大喜びする心構えでいたなら、外れたハガキでも取っておいたはずだ。

30万も二等のふるさと小包も当たっていないのなら、いらないという。

なんと傲慢な。

そんな自分を発見して、ちょっとがっかり、やっぱりおかしく一人苦笑する。