お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

100均スイッチ

 今日から息子は3月まで長期休暇に入った。

何休みというのか、昨日「1年よく頑張ったお祝い」と自分で餃子を買ってきたから春休みなのだろう。

昼、おにぎりを作って食べ、早めに買い物に出た。息子は朝からずっとリビングでテレビをつけながらiPadで来年の履修科目を検討している。

私も早いとこ済ませて二階でダラダラしよう。

小袋に分けたお菓子が欲しくてスーパー脇の100均に立ち寄る。

さっさとお菓子売り場に行けばいいものを、ついつい、店内をうろつく。そうだ、洗面所用のコップ・・あ、あと歯ブラシ立て、こういうところにいいのがあるかも。

ちょうどいいのを見つけ、嬉しくなり、あとなんかなかったっけと、小さな不便を解消できそうなものを探しさまよい歩く。

棚に差し込んで使うロールタイプのキッチンペーパーホルダがあった。キッチンペーパーの置き場に困っていた。冷蔵庫にマグネットでくっつけるのもあるが、あまりこれ以上貼り付けたくない。これ、いい。

そうだ、台所の流しにかけるタオルハンガーもガタガタして、ずれるんだった。

するとまた、「こんなのいかがっすか〜」と言わんばかりに具合のいいものが置いてある。ゴミ袋にくっつかないアルミホイル・・・ティースプーンまであるんだ、息子が足りないってうるさいから多めに買っとこ。あぁっ!、これ、ずっと探していた車用の超吸水タオル!!年末あれほど探してもなかったのに。

ポイポイポイポイ放り込む。なかなか目的のところにたどり着かない。

100円ショップで、目的のところまでまっすぐ行って、それだけを買ったら店を出る人はどくらいいるだろうか。見るだけのつもりが、痒いところに手が届く商品を見つけた嬉しさと、安心して買える値段から気が緩み、景気良くなってしまう。

レジに行く前に店の端に行き、カゴの中をもう一度確認した。

これ、いらない。これ、今日じゃなくてもいい。弾かれた商品を持って売り場に戻る。どこにあったか思い出しながら戻す作業はお買い物ゲームのようだ。

厳選して買ったのは歯ブラシたてとコップ、キッチンペーパホルダ、ティースプーン3本、吸水タオル。それに駄菓子。

全部でちょうど1080円。

母に頼まれた豚肉と我が家の鶏胸肉を買って、いそいそと家に帰る。

早くやりたい。早く設置したい。

買ってきたものはどれもドンピシャで、洗面所と台所の小さな不具合がなくなった。

 

ただ、それだけのことなのに、なんども眺めては、ホクホクしている。

 

 

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