オリジナル
自分の日々の生活。
書く内容。文体。
いつもフワフワしていて、軸が、ない。
毎朝の散歩も歯をくいしばって行ってたときもあったが、やめた。好きで行くならいいが、修行のように己を奮い立たせて歩きにいくのは、おかしいということにやっと気がついたのだ。
ステキなあの人のライフスタイル。そういう軸が、無い。
毎日好きなことで埋めていきたい。
家族と暮らし、友人や近所との付き合いも大切にしたいと思うと、まるごと自分の時間というのは案外短い。細切れにあるその時間を、鍛練などに費やすほど本来の私は立派な人間ではない。
暇さえあればぐうたらし、ドラマを観たり軽いエッセイや物語を読んだり、空想したり。
神保町を歩いて喫茶店でぼんやりしたり。
ちっとも社会性も生産性もないけれど、わたしの周りにはいつも時間はゆっくり流れていた。
息子はいつか社会にお返しする預かりものだと思っている。神さまから預かっているこの男の子を育てる間は、私も一緒になって世間に出て行った。ものすごい勢いの情報、競争、悪口、友情、助け合い。
ついていくのが必死だった。
息子のお荷物にはなってはならない。
ま、結局なってしまったが(笑)。
向上したいと怠け者の自分を隅に追いやってきたのは自信のなさ。開き直れないのは劣等感。
俯瞰したところからもう一人の私が囁く。
息子も大学生。
ここまで来たら、もう子供の人格形成や社会性へ与える母親の影響なんて、今さら!
ぐうたら者の私に戻っていい頃だよ。
あっちにフワフワこっちにフワフワ。
テーマも一貫性も軸もこだわりもなんにも無いのが、私のオリジナルなんじゃないのぉ?
そのとーり。