お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

完全に拗ねた

パソ子、いい加減にしなさい。おかしいよ。あなたはもっとできる子だよ。

あなたらしくないじゃない。

どうしたの。

そうか。昨日、初期化をしている最中に、それも、あと2分で終わるっていう時に、わたしが母に呼ばれて貴方を放ったらかしにしていなくなったから、拗ねているのね。

ごめんね。

でも、わかるでしょ。あの人は、呼んだらすぐいかないと怒りだして大騒ぎになるのよ。

だからって、再起動をかけても、全くもとのまんま、なにも変わらず戻ってくることないじゃない。

貴方だってあれだけ時間をかけて、しんどい思いをして初期化作業に臨んでいたのは、やり直そうって思ってのことでしょ?

こんな、一時的な感情でこれからの在り方を変えてしまっていいの?

・・・わかった。

お互い、もう一度、やり直そうよ。二人でもう一度頑張ろう。

もしかしたら、最新のOSは、もう貴方には荷が重いのかもしれないね。

背伸びをさせすぎたかな。ごめん。

もう一度、初期化するよ。そして、今度は最新のじゃなくて、貴方が我が家に来たときのままの姿にしよう。

8年前のOSの。かなり前のOSだけど、私たちにはそれが似合っているのかもしれないね。

あの頃のあなたは驚くくらい反応が早かった。

まだまだやれるよ。やれる子だよ。

今度は放ったらかしたりしないで、ずっとそばにいるから。

安心していってこい。そして戻っておいで。

ここで待ってるから。

いいね。

よし。

じゃぁもう一度、頑張ろうか。

 

・・・と頭をなでて、話し合いは終わった。

頼むよぉ。パソ子!