お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

溶けてゆく

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昨日、髪を切りにCOREDO日本橋に行った。

電車で30分のそこには、高校からお世話になっている人がいる。

はじめ、神保町に住んでいたころに母が通い始め、姉、わたしと加えてもらった。成人式、大学の謝恩会の着付け、結婚式も彼女がそばにいてくれた。

結婚してからもしばらく通っていたのに、倒れて母との関係性の辛さがいよいよ誤魔化せなくなり、彼女と繋がることもやめた。

 

厳しく私を思い通りにしないとどこまでも追いかけてくる母も老いた。美容院も近くの渋谷に変えた。

今は姉だけが彼女のもとに通っている。

それでも姉とも繋がることを拒否し続け、私は近所の店に行き、突張ってきた。

が、最近、もう、どうでもよくなった。

すべて、どうでもいい。

やっと、ぐるりと回って自分が好き。母が姉が、この家、家族、すべてが自分の一部のように思うときが、また戻ってきた。

数年ぶりに親せきのお姉さんに会いたくなったような衝動で、彼女に予約を入れた。

カットしながら何も聞かない。まるで先月も来てたかのように、普通に話す。

やっぱりこの人に切ってもらう安心感。

頭の形、髪の癖、生え際、体質、家族、好み。説明も言い訳もいらない。

ただいま。


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