お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

怖れずただ流れる

 

医者で悪い検査結果をもらい、言いようのない不安と、突きつけられた現実に滅入ったのが10日。

その晩、母の誕生祝いで姉と母と息子と食事をしてぐったり疲れ果てて寝た。

昨日は実を言うと1日、ダメだった。

ダメでいいんだ。当たり前だ。今日は1日ぐったり過ごそう。

そう決め込んだ。

心配事や嫌なことは、そこにフォーカスしないに限る。

以前は起きている問題ごとや心配事は、ちゃんと心配して、ちゃんと悩まないと、人生真面目に生きていないことになると思っていた。

しっかり鬱になるだけだった。

 

考えなーい。思いつめなーい。

今回はそうしてみた。恐る恐る、そうしてみた。

考えても、考えなくても何にも変わらないんだったら、考えない。

ベース、落ち込んでいる状態なら、自分で自分を追い込まなくてもいいじゃないか。

私くらいは、私を甘やかそう。

考えなーい。突き詰めなーい。

明日死ぬとしたら、悩むんじゃなかったって思うはず。だったら時間は大切に。

お気楽お気楽。ヌクヌクダラダラ過ごそっと。

夕飯は息子が11時の帰宅だと言うので、自分のために鶏肉を焼き、冷凍のロールキャベツと油揚に豆腐、豚ひき肉を入れた巾着をコンソメで煮る。近くの自然食品のお店で小さいお惣菜がちまちま入った雑穀米のお弁当も買ってきた。

一人、手抜きご飯パーティ。

テレビの前に陣取り、録画していたドラマを観ながら、だらしなく食べる。

食べたらアイス、そのままゴロン。

帰宅した息子はその日、テレビを見て作ってみたハヤシライスを

「激ウマ」

と言って喜んで平らげた。美味しいものを作ろうと気負わないと、決まっていつも大絶賛の私の料理。

力を抜いて。料理も、生き方も、楽しみ方も。なんでも。

成功とか上手とか、完璧とか、満足とか、狙わないで。

ただ、怖がる事なく、行き先のわからないまま、流れていこう。

自分の人生の行き先なんて、わかるはずもないじゃないか。

 

7時まで寝坊して、朝食を多めに取り、もう一度寝る。

起き上がって「あ、もう大丈夫」と感じた。

もう大丈夫。口先だけじゃない。本当に立ち直っている。

ベッドの中から青空を見る。うーんと手足を伸ばす。

雨は止んでいた。

ブログを立ち上げると、弱音を吐いた私の記事に「読んだよ」と星の跡がついていた。

優しいコメントもあった。

誰にも言わなかった、言えなかった。深刻な事。

遠い知り合いだけに弱音をつぶやいた。

不思議だなぁ。

それだけで、誰かが聞いてくれた、それだけで、荷物が軽くなる。

ありがとう。