お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

本人には内緒だけども

夫が帰ってきた。

「なんか変わったことない?」

「ないよ」

「お昼ご飯は?」

「食べてきた」

なんだろう。なにを話すというわけでもない。

甘い言葉を言ってちやほやしてくれるわけでもない。

ただ、居て、テレビを観ながら本を読んで、昼寝をしている。

芝刈りも一人でやった。

重いプランターもズリズリ引きずりながら自分で動かした。

買い物もいつも通り一人で行った。

なのに、何だろうこの感じ。何だかお盆がある感じ。

私を乗せるお盆が帰ってきた。

コロコロ皿から落っこちてあっちにこっちに転がっていくのを受け止める。

動かず、喋らずただ、そこにあるだけ。

だけど何だ、このしっくりくる感じは。

言わないけど。

安心してるんだ、きっと。私。