お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

ハンバーグ

昨日、ハンバーグをひき肉400グラムで作った。NHK平野レミさんのお嫁さんが野菜をたくさん入れたものを紹介していたので作ってみようと思ったのだ。

野菜をみじん切りにして入れ込むのはこれまでやってみたことがあったが、それは人参をすりおろしていた。人参は精進揚げとキンピラくらいしか食べない息子にこれを食べさせてみたい。わかるか、わからず飲み込むか。

俵形にまとめたら思っていた以上に数ができた。冷凍しようと半分だけ焼いた。

母に持っていってやろうか。

母自身が疲れていたり、外出予定のある日は大喜びする。姉が休みでいる日はいらないという。姉の帰りが遅い日はあっさりとした太りにくいものにしたいのでいらない。

そして、姉が遅く出勤する日、姉のいるまえで差し入れをするとなぜか断る。

今日の姉事情がわからない。母のコンディションもわからない。

どっしよかっな。

様子を見に行くと二人ともいない。

これは二人揃ってのお出かけなのか。姉、出勤、母、お出かけのパターンか。

散歩に行ってもどり、もう一度覗くと、今度は母がいた。戻ってまだ焼く前のハンバーグを持って行く。

「息子仕様で野菜がたくさん入ってるんだけど、差し入れ」

「あら、嬉しい」

お、今日はタイミングが良かったらしい。

「じゃ、代わりにこれ、持っていきなさい」

冷蔵庫から鰹のタタキの真空パックを出してきた。

「ありがと、いいの?」

「いいの、安いから思わず買ったんだけど、お姉さん、嫌いなのよ、カツオ」

あ・・そ。じゃ、遠慮なく。

夕方、今度は付け合わせに作ったポテトサラダを持っていく。

「おまけ」

「あっら、いろいろと・・お姉さんもこのまえ作ったカブのポタージュ、美味しかったのよ、今度作ってごらんなさい」

「カブね、さらっとして美味しいよね。よく私も作る」

「美味しかったの」

「よかったね」

「あ、じゃ、これ、あげる」

かぼちゃのカット。スーパーで買って着たままの4分の1カットの値札のついたままのを差し出す。

「煮付けてから持ってこようか?」

「いいの、お姉さんあんまり太らせたくないから。私もそんなに好きでもないのよ」

もう、貰いっ放しでは返したくないのだ。これは彼女のお礼のつもりなのだ。

おかしい。

「すみませんねぇ。カツオにかぼちゃに。いっぺんに持ってこないあたり、やるでしょ。2度目はあえて夕飯時を狙って、何かまだもらえないかと・・」

「ほんとよ、食材がなくなるわ」

助けてあげた気がしない。

負けた。