お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

もうちょっと冬眠

テンションが上がらないので散歩に出た。

行く宛もないのでとりあえず遊歩道を右に進む。この道の最後は都立大、そこまでやってきたものの、はて。

楽しそうなワクワクするものは見つからない。

とりあえず、また右に曲がってズンズン歩く。

大通りに出て、歩く。教会のある大きな交差点にでた。

ここを右に坂を降りれば、いつも通っている病院があり、いつもの散歩コースの公園に戻る。

誰にというのでもないが、いつまでたっても気持ちが上がってこないことにヘソを曲げているので、今度は左に曲がった。ズンズン坂道を降りていくと自由ヶ丘につながる。

日曜日の午後。自由ヶ丘は賑やかだった。

駅前の本屋で立ち読みをして、スーパーを覗いた。

何も買わないままバスに乗っていつものスーパーに戻ってきた。

全てがめんどくさいこういう時は抵抗しないほうがいい。

変に凝った料理を作ったりワインを飲んだりしてみたこともあったが、あまり効きめがなかった。なんとか立て直そうとせず無抵抗でいるのが一番いい。

そっとそっとやり過ごす。

そういう日もあるよねぇと自分で自分をなだめながら、きな粉をまぶしたおはぎを買った。

おはぎとコーヒー。

ひたすら無意味にぼうっとする。

ラジオをつけた。私に関係ないところで軽快におしゃべりしている箱の中の人。

すごいなぁ。いつもこうやって明るいの。

無理やりの日もあるんだろうなぁ。

偉いなぁ。働く人。私は働いていないなぁ。

 

検査が近く、食事に制限をかけているので、エネルギーが足りない。

「今度結果が良かったら、比較的自由に食べられるようにしていくからね」

元気になったら金時豆を煮よう。グリーンピースご飯にはお酒とお塩。

 

明日はじっとしてよ。

本とコーヒーとポトフと。

無駄に歩いて放電するのはやめて。

何かしていないといけないと焦るこの気持ち。

 

なにもしなくても、大丈夫。

もうすぐ春になる。

そのとき私も芽を出そうっと。