お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

ぼんやりと囘想

 

夫が明日の朝、帰ってくる。今夜、兵庫を夜行バスで発ち、車中泊をして隣の隣の駅に午前7時に着く予定だ。

息子が中学二年生のころ、「もうこの人とはやっていけないと思った。仕事と趣味と資格試験とで彼の頭はいつもいっぱいで、家の中では抜け殻だった。私は私で反抗期まっさかりの息子と自分の鬱と、あまりよくない病状とで「わたしってそもそも生きてる意味あるの?」とこれはこれで頭がいっぱいだっった。

目の前で倒れて、死を覚悟するようにと、突然病院に呼ばれた息子は当時中学入りたての12歳だった。今の彼を見ていると、つくづくピヨピヨしていた坊やだった。今でもあのころの息子の映像が浮かぶと現在のここからぎゅうっと抱きしめてやりたくなる。

息子の反抗期はわたしには救いだった。よかった。安心して私にぶつかってくることが、健全な心の証のようで、彼の心の傷をすこしでもこれで軽くしてやりたいと、必死に受け止めた。