お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

自分に優しくなれた日

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今日は午後から散歩に出た。

こうやって書くと、すごく自然な1日の流れのように見えるけれど、わたしにとってはこれは実は大きな大きな進歩だと思う。

進歩というよりは、回復。正常に近づいてきている兆し。

毎日歩くと決めたら、歩かないと不安で不安でたまらない。

たとえその日、外出の予定があろうとも、自分で決めたコースをこなしてからでないと、落ち着かない。

本当は歩くのなんか、そんなに好きじゃない。できることなら一日中家の中でぬくぬくと過ごしていたい。

けれど、ひとたびそれを「今日は例外」と許せば、根が怠け者のわたしのこと、あっという間にこの習慣がドミノのようにダダダダダっとなし崩しになる。それが怖い。

朝、目が覚めてまだ寝ぼけているときの勢いで、なにも考えずとにかく出る。化粧もしない。

だれにも会わないのだ、寝巻きの上にスウェットとコートを身につけ、そのままとにかく家をでる。

出てしまえば、それなりに空気は澄んでいて気持ちいい。一人きりの時間は自分と繋がる。

ぐるっと歩いて家に戻れば、母になり娘になり、自分を脇においた1日がはじまる。

息子が6時に起床の時は5時に、バイトの日は見送ってから6時に。べつだん歩きたいわけでもないのに家をでる。ここでやっておかないと不安で不安でいられない。

朝、歩いておくと、そのあと、どう流れても、最低限やっておきたいことが済んでいるので安心していられる。急に母に用事をたのまれても、誰かが訪ねてきても、息子が昼前に帰ってこようとも、その人に時間をそわせて過ごすことがまったく苦にはならない。

すこし病んでいると思いつつやめられない。退院して体力をつけようとはじめたころは、やったりやらなかったりだったのに、今となっては強迫観念でやめることができない。

だれかわたしに、毎日必ずあるかなくてもそう、たいした変化はおきないよ。大丈夫。保証する。

と言って欲しい。

 

午前中、どうにも眠くてだるくて起き上がれないまま10時までテレビをみながら床にころがっていた。

年賀状の宛名の入力を始める。

家の中に洗濯物を干し、家の隅々まで掃除をしながら、机に座る。

ラジオをつけながら、パソコンに向かう。

こういうのが自然体というのかなぁ。この穏やかな時間の流れ。

パソコンに目が疲れ、表に出たくなってきた。

そして午後、落ち葉の公園の中を歩く。

これが散歩。わたしがいつもやっているのはすこし病的。

 

できるだけ、怖がらず自然な流れに身を任せた生活を増やしていこう。

 

落ち葉の道をわざと毛散らかして、ガサッガサッと音をさせてあるいた。

楽しくてずっとやった。

義務じゃ、こんな気分にもならない。

 

ゆっくりゆっくり本当のわたしに戻っていこうね。わたし君。

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