夕方、電話が鳴った。普段は勧誘などを避けるため留守電にしている。が、その日に限って設定されていなかった。ベルは長く粘る。本当に用事のある人かもしれない。恐る恐る受話器を持ち上げ耳にあてた。 「・・・もしもし・・・ですけど」 弱々しいというよ…
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