お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

クリックミス

悔しい・・・。

 KindleUnlimitedをぼーっと見ていた。

頭がぼんやりして活字が入ってこないこんな日は何か面白い雑誌か漫画かないかなぁ。

漫画は読みたいものがなかった。

雑誌はどうかとのぞいていると、オレンジページが野菜の特集をしているのが見つかった。

そうか。コンビニで立ち読みしなくてもオレンジページは毎号読み放題なんだな。

パラパラめくる。

NHKあさイチで、お手軽料理を教えてくれた女性料理家が、またしても焼くだけ、漬け込むだけのレシピを紹介している。

他にも丸ごとジャガイモの肉じゃが、さっぱりお酢に漬け込むナス。

作ってみたいと、無気力にかすかにスイッチが入る。

よし。タダなら迷わず買うべし。

クリック。

 

あれ、今のワンクリックでよかったのかしら。

いつもは「 KindleUnlimitedで買う」とわざわざ書いてるところをポチッとしていたような・・・。

嫌な予感がして、すぐ注文履歴を開いた。

やっぱり。通常の値段で購入したことになっている。

なんだよ。アマゾン会員からの注文なんだから自動的に無料にしてくれたっていいじゃんかよぉ。

390円の損。

意思を持って映画や本やドトールでお金を使うより、無意識の損失はがっくりくる。

こうなったら、いつものようにレシピを眺めて終わりにはせず、実際に作ってもとをとるしかない。

 

 

コブクロにしないと泣きそうな気がしたのだった

なぜか実家にいる。

母が今朝、庭からやってきて

「お盆だからお父さんのオーディオ、使ってあげてちょうだい」

と言ったからだ。

父はいつもひとり、書斎で音楽を聴いていた。

クラシックもジャズも好きだった。喫茶店みたいに壁じゅうにぐるっと書棚があって、そこに本とCDがびっしり詰まっている。

入口脇にはレコードが、これまた売れそうなほど入ったケースが置かれているこの部屋は、父の城だった。

夜、本を読みながらなにかしら聴いていた。

洋服も旅もゴルフも車もこれといって贅沢をしない父が唯一、つぎ込んだのはオーディオ機器だった。

会社での役職がいつどう上がったとか、一切家族に話さない人だった。いつだったか、父の会社の部署の人をうちに呼んでバーベキューをしたことがあった。そのとき、お客さんが父のことを「部長」と呼んでいたのを聞いて、母も含めた私たちは「部長になったらしい」と推測した。

そして、ある日、家に新しい以前より立派そうなオーディオが届く。そこで私達は「ああやっぱり」と確信するのだった。

先日、母の弟が調子のわるくなったこの機器を直しにきてくれた。

「これ、車一台分くらいするよ」

そう言っていた、今この部屋にある巨大なスピーカーのステレオには、リモコンもないし、スマホと連動することもできない。

一昔前の父の一番いい時代だったころ、我が家にやってきた最後のこのオーディオはわたしには立派すぎてしっくりこない。

父のコレクションを聴いてやるのが一番の供養だと思うが、シンミリしそうな気がするのでよした。

もってきたコブクロをセットし、流すと、聴いたこともなかった声量の二人が、目の前で演奏しているかのような迫力で歌いだした。

CDを入れるとき、オープンクローズのボタンを押す。

ボタンの周りがうっすらと茶色く手の脂の跡をつけていた。

何度、このボタンを押したのだろう。

やりきれないとき、浮かれているとき、怒りを鎮めるとき、考えをまとめるとき。

その父の心の中にわたしの場所もあったのだろうか。

 

コブクロが泣くような声で歌い上げる。

ほら。だからやなんだ、この部屋で曲聴くの。

お父さん。恋しいよ。

酢鶏だけ

今日は祖母のところに行く予定が、朝になって、母が

「やっぱり今日、一人で行くわ」

という。姉が休みで家にいるので、私と二人で出かけるはよろしくないとのこと。

姉は祖母のところに行くのを嫌がる。

ので、母は一人で行くという。

へいへい。

私としても昨日の不調の今日だったので、助かった。

1日、家にいた。

ただ、座っていた。

ぽっかり空いた1日なのに何もやる気が起きない。

ひたすらじっと過ごす一日。

 

こんばんは昨日の唐揚げの残りと玉ねぎ、ナス、ピーマンを炒めて、ケチャップ、みりん、醤油、酢で絡めて酢鶏

今日の活動は主にこれだけ。