お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

東京の雪

f:id:ikuko-0307:20180122161048j:image

 

東京住人、この程度の雪で右往左往している。主に私が。

あれよあれよという間に雨が霙に、霙が小雪に、牡丹雪にと変わり、真っ白になった。

雪の中での生活が当たり前の人からみれば、これは雪のうちに入るのだろうか。

それでもバカ母は、息子の防水靴を慌てて買いに行く。

昨日買ったばかりのドピンクの防水スニーカを履いて。教えてもらったように、かかとをに足をしっかり寄せてからきつく、紐を結ぶ。足首が固定されて歩くとこんなに疲れないのか。隣駅まで午前中の霙混じりのうちに歩いて行ってきた。

以前から、雨の日のたびに「これでいい」とおんぼろスニーカーで出て行くので本人がいいならいいか、と放っておいた。高校まではどんな天候でも学校指定の黒の革靴だった。休日は天気が悪ければ家にいる。それでなんとかなっていた。

が。大学生となった今。この状況はやはり必要か。やり過ごすには休校になることを祈るしかないが、あいにく明日から試験が始まる。転科試験を控える今、万が一、定期テスが予定通り行われた場合、遅刻はまずい。

まぁ、食と環境管理くらいしか応援できないしなぁ。本人は「大丈夫でしょ」といつものスニーカーで行くと言い張っていたが、私が落ち着かない。

準備があるのにそれをいらないというのは勝手だが、悪天候のときの靴が家に用意されていないがために慣れない雪道をスニーカーで出ていかれたらこっちの後味が悪い。

靴屋に行って、iPhoneで撮影した息子の普段履いてる靴を店員さんに見せた。

「これの26.5、履いてるんですけど、明日用の防水靴、どれがいいでしょう」

店内は、小さな子供の長靴を慌てて買いにきているママがたくさんいた。

小さな坊やに緑色の長靴を買ってあげた若い女性が、レジでお金を払いながら

「はい、これで、いくらでもジャブジャブしていいからね」

と言う。

その子は嬉しそうに、雪踏んでもいいのと、聞いていた。

私のこの防水トレッキング用のごついスニーカーは、こんな風に歓迎されないだろう。

「こんなのやだよ。履かないよ」

眉間にシワを寄せる息子の迷惑そうな顔がすでに浮かんでいる。

「あの、これ、室内で試して本人が拒絶した場合、持ってきて、私の靴に変えてもいいですか」

「あ、大丈夫ですよー」

青年定員は、全くなんの問題もないと言う風に答えた。

「返金するときは、このレシートがいるので、捨てないでくださいね」

レジにいる段階から返品の相談をしても尚、買わずにいられないバカ親なのだ。

 

雪がひどくなってきた。

八王子、埼玉南部あたりは大雪警報が出た。

息子の大学は埼玉にある。

明日は休校になる可能性が高い。

でもどっちになってもいいや。

休校ならこの靴履いて、雪かきをしてもらうという活用法もある・・。