お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

寝ぼけたまま日が暮れた

朝、息子のアルバイトに付き合って、いつもは4時に起きるのが、今日睡魔に負けてしまった。

「飯、何食えばいい?」

「あ・・・卵かけご飯・・」

「わかった」

「と・・・食器棚にどら焼きがある・・・」

「やった」

遅れてのそのそ起き上がり、リンゴを剥いて、牛乳を入れて追加で出して、テーブルに座ったが、頭はまだ半分も覚めていない。まぶたの奥から重りがぶら下がっているようだ。

息子をお送りだし、また寝る。

電話が鳴っている。時計を見ると7時半だった。寝てることにして出るのをよしちゃおうかな・・・あ、旦那かも・・。電話はきれない。夫だわ、これは。

「何だヨォ」

「あ、おはよう、寝てた?」

「寝てたヨォ」

「悪い悪い、ここんとこ忙しくて連絡できなかったから心配してるだろうと思って」

「・・・・」

「もしもし?起きてる?」

「・・・起きた」

結局一日中、眠気に包まれたままだった。調剤薬局に病院の薬をもらいに行かなくてはならず、外に出たが、頭はぼんやり夢の中を歩いているようなふわふわしていた。公園を歩きに寄ってみたものの、足がいつもより重くて、結局ベンチに腰掛け、子供と遊ぶ若いパパとママ達を日向ぼっこしながらぼんやり眺めた。

なぁんか、疲れてんのかなぁ。

背中がポカポカあったまったところで立ち上がり、スーパーで買い物をして帰った。

お茶を入れて、チーズとクッキーとコーヒーをお盆に乗せて、二階にあがる。

午後の日の当たる部屋で改めてゴロンと横になる。

何という贅沢。

息子が帰ってくる5時半まで、丸々私の時間。

やらなくちゃいけないこともなく、痛いところもなく、眠いから寝るという、このうえない贅沢にすっぽりくるまった。