お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

母、つぶやく。

昨日。息子の真剣な悩みを聞いたあと、私は自分を責めた。

私がもう少し元気な母親だったら、もっと溌剌と今風の若者みたいに、悩みも笑いで吹き飛ばすような子になっていたのかもしれない。

私自身がカウンセリングに通ったことのあるような人間だから、息子も深刻に考える癖がついたのかもしれない。

中学生の時に母親である私が危篤になんてなるから、こんな形で・・・。

もう少しのところで息子にそう言いそうになった。

「ごめんね、お母さんの影響もあるのかもしれないね」

でも、それはずるいことだとわかっていたので、やめた。

「そんなことないよ。関係ない」

きっと息子はそう言ったろうし、言わざるおえなかったろうし。

その台詞は言わせてはいけない。本当に辛い時、親のせいにもできなくなるほど、やり場のないことはない。

どうしたらいいかわからなくて、自暴自棄になりそうな時、だれかのせいにしたくなる時、その時、私を恨むことすらできなくなる。

でも、私は、やっぱり思っている。

ごめん。

そして、呑気にこうも思う。

でも、ここをしっかり向き合って大人になる人は意外と少ないよ。きっといい大人になるよ。深い豊かな心の人間になるよ。

反抗期が来た時、毎日が私も辛かった。けれど、ちゃんとした時期にしっかり反抗期が来たことにどこかで安心した。

今も同じ。ちゃんと、歩んでいる。人生をちゃんと考えているんだね。

上手に導いてあげられない。

黙ってそばにいて相槌を打つだけの、物足りない母さんで。

母さんも、一瞬不安になった、話を聞いたとき。

それでも今、あなたがちゃんと真面目に生きていること、誇りに思う。私の18歳よりはるかに大人だなぁと、尊敬します。

男になっていくんだね。あなたは大丈夫。

焦らず、丁寧に進んでいってください。