月に比べたらちっぽけなこと
朝、五時半。アルバイトに行く息子が門を出てから戻って来た。
時計か、スマホか。何忘れた。
「月」
指差す方を庭に出て見上げると、本当だ。朝の月。
月は東に日は西にだね。
月につられて久しぶりに朝の散歩に出かけます。
昨晩、夫が帰って来た。
厄介な話はまだしていないけど、なぜだろう、ほぼ、解決したような気分。
今、私は家庭の中にいる。
早い時間の朝ごはんを夫もわざわざ起きて来て一緒に食べた。
二人の食事を用意して、私は床にゴロンと寝転ぶ。
いつもはついているテレビが今日はついていない。
二人の低い声のやりとりと、ときどきの笑い声が頭上で響く。
その声に包まれながらうとうとうとうと。
すべてがどうでもいいや。
今、確かなものがここにある。今が大事。
今、いいかんじ。それをつなげていきたいなぁ。