お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

優雅な朝

息子を早朝5時に見送ってから、もう一度寝た。やはり何か不調のようだ。

二度寝のつもりなのに、眠れない。眠れないのに、目の奥と頭の芯が痛い。だるいような、眠いような、寝っ転がっていても、身体が寝具に馴染んていない。

あぁ子供が、眠くてぐずるときってこんな感じなんだろう。これを口で表現しろって行っても無理な話だよなあ。

8時に起きた。食欲はないが、甘いものが食べたい。ロールパンを焼いて、あんジャムを添えて、コーヒーとお盆に載せる。ロールパンを焼いたバターの混じった甘い香りが幸せな朝になりそうな雰囲気を作ってくれる。

あんこを乗っけて食べるつもりだったのに、ちぎってちぎって、甘い匂いのパンを食べる。ガブッとかぶりつかないで食べた。近所のスーパーで時々、焼きたてパンの試食がカゴに盛ってある。つい、手を伸ばして、ちょっとだけ、と食べるのだが、あの、小さく小さくカットされた一口が、とても美味しい。満足する。ちょっとだから、よく噛んで、長く口の中で転がして、堪能してから飲み込む。小麦粉の味まで味わう。それを、やってみた。ガツガツ流し込むように胃袋におさめたいのをグッとこらえて、自分を焦らすようにチビチビちぎって食べた。

たっぷり美味しかった。

あんジャムもちまちまパンに乗っけたり、舐めたりしながらゆっくりゆっくり食べた。

サラダも卵もない。テレビも消して、パンとあんこの匂いと食感と手触りと、コーヒーと。

今朝は朝食をとったなぁ。優雅な朝。