お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

次の課題は笑い

夫は早朝、姫路に戻った。7時に新宿のバスに乗り、夕方4時に着くそうだ。

朝食を出し、食べ終わってコーヒーを飲んで出発の時間までくつろいでいるその時になっても、今日からまた息子と二人の生活になるということがピンとこない。

予定していた6時45分。「あぁ。このままここにいたいなぁ」そういうのを聞いて、あぁ、行くのだと思う。

今回は一週間の滞在だった。前回の二泊三日と違って、しっかり家庭の形に戻ってしまったので、思っていたより戻りが辛い。

寂しいとかではなく。やっぱり、家のバランスを取り直すことが。

夫を門の外に出て、見送る。道の曲がり角で振り返るまで後ろ姿を見ていたが、会社への土産に仕事道具に身の回りのものを詰めた大きな鞄と紙袋をゴロゴロ引っ張って歩く背中はなぜだか泣きたくなった。もう会えないわけでもないのに。一緒にいるとイライラするのに。やれやれと思っているのに。

これから帰って、一人でご飯を食べるんだなぁ。一人で。なんでも一人。

今回、熱を出したり、体調が悪かったがなんとか寝込まず夫を自由にさせることができた。寝たいだけ寝て、食べたいものを食べ、一切、家のこともせず。それくらいしかしてやれなかったが、ギリギリできたのでホッとする。

見送って家に入ると、さっきまで夫が飲んでたコーヒーの飲み残しがテーブルにあった。

ほうらな。こうやって痕跡残してくなよ。いないんだなって思うじゃないか。

だから昨日の散歩も嫌だったんだ。今日は、二人じゃないんだなって違いを感じるから。

甘えるな。甘えるな。

そういえば、体がしんどかったからだけど、今回、あまり笑わなかったかもしれない。

次回はまず、笑うを優先順位の上に持ってこよう。サービスするより、笑いを。

いい奥さんより、笑いを。

次回は冬だ。