お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

仲間だもんな

「ご飯だよ」

風呂から上がり、ふてくされて二階のベッドで寝っ転がっている息子に、一応、声をかける。

「ご飯、できてるよ。食べないの?」

「嫌いだっ」

「そう。じゃ、先食べるね」

しぃらなーい。テレビの前にちゃぶ台を組み立てて、お盆を持ってきてそこに座る。今日はテレビを見ながらここで食べよう。

しばらくして息子が降りてきた。

「そこにご飯、セットしてあるよ」

もそもそ食べ始め、もそもそ言う。

「・・・おいしい」

「よかったね」

そのまま、完食すると、また二階に上がっていった。咳も止まっている。

私のそのあと、一人でヨーグルトとアイスを食べて、さっさと寝た。息子どころじゃない。私のほうが夏バテしないように気をつけないと。明日も朝、散歩したい。

そして、今朝。6時に散歩をして帰り、洗濯物を干してから、ベッドで二度寝。それから朝食をとって、日曜の朝の楽しみ、ラジオをつける。

さぁ始まる。と、そこに息子が起きてきた。よりによって今。

「昨日はごめんよ。八つ当たりしてもうた」

「知ってる。八つ当たりだというのは」

ラジオ。今日は諦めよう。いくらなんでもここで「ちょっとこのラジオ番組が終わってからにして」などと言おうものならえらいことになる。

「ごめんよ」

「・・・俺のこと、考えてないって言われましたが」

「ごめん〜っ!」

「こっちはカレーが続いちゃ気の毒だと、ナゲット揚げたりしたのにヨォ。」

「すまぬっ・・・・朝ごはん、何かありますでしょうか」

「ありますよ。ここで作らないと、また、愛情がないとか言われるもんね」

「許してくれ〜。仲間だろ。俺たち」

仲間だな。もう。

仲間っていいね。言いたいこといい合えて。

喧嘩もするさ、仲間だもんな。仲間、仲間、な〜か〜ま〜♬