お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

息子のごめん

昨日、息子が3時ごろ、ラインを送ってきた。

「ごめん。すまん。8時に帰る」

よかった。あの時、ムッとした勢いにつられて声を荒げないで。

いいたいことをぐっとこらえ、その場を去る。それが反抗期の頃に身につけた、息子に対するわたしのやり方なのだけれど、これは自然鎮火を待つというよりも、とりあえず現場から逃げる、という意味合いの方が大きい。

わたしだって言い分はある。けれど、悲しいことに、それを瞬時に的確に表現するだけの反射神経がない。何かいい始めても、自分で「あれ、こんなこといいたいわけじゃなかったのに」というようなことになってしまう。

息子の方は弁がたつし、鋭い。わたしの言葉尻を捉え、曖昧さをすかさず切り込んでくる。

言っても、消化不良。言わなくても消化不良。ならば、黙っていよう。無駄にお互い傷つけあいたくない。

くっそぅと思いながら、一人、ベッドでやりきれず泣いたこともあった。

最近、息子が時間差でごめんと言うのは、「終わりにしようぜ」ということなのか、それとも、「元気出せ」ということなのか。

後者の気がする。自分でふっかけておきながら、自分で慰めに来る。この地味な矛盾と成長。そのうちに、喧嘩相手にもされなくなるんだろうな。