お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

導かれて

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ブックオフ、これが200円なんて。

携帯電話の故障を見てもらいたいから一緒に行ってよという用事が済んで、店を出た。これから目医者に行くという母と別れぎわ、なぜか口から「私もブックオフ寄って帰るわ」と出てきた。

全くそんなつもりもなく、ドトールで持ってきた本を読んで帰るつもりだったのに。

これじゃない、これでもない。

ピンとくるのはこれじゃない。

店内をさまよって見つけた。

これだ…きっと。

 

数ページ、めくって読むと、細かい文字びっしりなのに、なぜかワクワクする。

まるで子供がもっとお話し聞かせてと桃子さんにねだるよう。

もっと、おはなし、聞きたい。この桃子おばさんの。

 

ドトールで、すぐ、ひろげる。

そこにはじっくりと練り上げた、深く温かい考察が綺麗な日本語で凛と書かれていた。

時間はたっぷりある。

この本も味わうエッセイがたくさん収まっている。

魂がつながっていく。私も桃子さんも飛び越えて。

 

そういえば、昨日の美容師さんも、桃子さんだなぁ。