お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

安心していい

今日は久しぶりの検診だった。

死ぬかもしれません、から、回復しても日常生活は難しいになり、ベッドから降りてはいけないから、トイレはよしになり、フロアは歩いてよし、一階の本屋売店はよし、退院、一週間ごとの検診。それが一ヶ月ごとになるまで、倒れてから4年かかった。

今年、6年目にしてやっと二ヶ月ごとの検診となっている。

思えば遠くにこれたもんだ。

いつも病院にくると、ちょっと懐かしく、また、おごりかけていた自分を引き締める。

生きている今。

この感覚、触覚、感動、悲しみ、苦しさ、切なさは一瞬の風のように私の体をすり抜けてゆく。感じるために神様から借りた身体。

私はいつまでと神様に約束して借りたんだっけ。

確か

「ゆっくりいろんなものを見て感じたいから、長めに」

と頼んだ気がする。

たくさん失敗しても、するっと身体を抜けたら、そんなこともありましたねぇというだけのこと。

誰が私をどう思おうと言おうと、それこそ、そんなこともありましたねぇ。。。

通り抜けたあと、強烈に思い出すのは案外、ゲラゲラ大笑いしたくだらないことだったりするんじゃないかな。

 

今日、先生が言った言葉。

身体の調子が、よくなったり悪くなったりしてるように思っても、必ず前進してるんです。後退するってことはないですから。螺旋を描いて上昇していくのです。後退してるように思ったら、見える角度が変わったんだと思えばいいです。

 

くるくる螺旋を描いて遠く遠く高く高く呑気にふわふわ上昇していいんだよ。

私を包む風船は、どんな時も割れないで包んでくれる。

安心してそこにいて大丈夫。