ただの毎日の中で。専業主婦の平和すぎる日常

自分の思っていること、ちょっと引っかかったこと。誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

スーツ購入をめぐる戦い・・・引き分け

なにがなんだかわからないうちに日々が過ぎていきます。

やるべきことがたくさんあると、もともとめんどくさがり屋の私としては、とっとと片付けてしまいたい。

 

昨日、息子の入学式に着用するためのスーツを買いに行きました。

紳士服の青・・。近所にあるという理由で、ここ。ここのフレッシャーズフェア一式。迷うことなくこれに決めよう。息子と事前に届いていたクーポンのたくさんついたカタログを持参して、店に入りました。買う気満々なので、強気です。一番最初に寄ってきた店員さんに

「スーツ一式なんですけど、当日身につけるもの、全部、揃えたいんです」と言います。

「はい、おめでとうございます、では、順を追って。まずサイズをお計りさせていただきます」

息子の肩幅、腕の長さを測って、体型に合う形のスーツを見繕って二つ、持ってきました。私はパンフレットを見せて、これを見せてくださいと言った直後の展開なので、すっかり、それと同じ値段のものを持ってきているものと思いこみ、息子に試着を勧めます。

「お客様は肩幅と厚みとしっかりなさっておりますので、こちらの方が楽かもしれません」

二着目を手渡しながら、そう言われました。

「これは当店オリジナルのものです」

息子は言われるままに、脱いだり、着たり。

「どう、違う?やっぱりこっちの方が楽?」

 

せっかくなら、体型に沿った着やすい方がいいかなと思い、本人に尋ねてみても、当の本人もなにしろスーツ自体初めてなので、こんなもんだと言われれば、こんなもんかというくらいで、着心地に探究心はない。

「言われてみれば、こっちが楽って言えば・・・」

「そうなんです、これは当店で一番上質な布地を使っていますのでラインも綺麗なんですよ」

・・・ちょっと待て。

さっきから、当店一番とか、オリジナルとか、ちょいちょい入る。息子の着心地よりも、そもそもこれはいくらなんだと、そっちの方が気になる母。

「あの、これはちなみにおいくら・・」

入社2年目の可愛らしい女店員さんが腕のタグをひらりとめくって

「えっと、こちらは79000円ですねぇ」

と爽やかに言いました。

な、なな・・・。これから靴もシャツももベルトもネクタイも買うのにありえないっ。だってパンフレットに載ってたモデルさんが着てポーズを作ってた写真の下には19800の数字があったじゃないかぁ。

「すまん、息子よ、脱いで!」

「お、おう」

「ごめん、だからといって、愛情を疑わないでくれ」

「いや、全然、大丈夫、むしろ、違いがわからん」

店員さんの眼の前で、恥も外分もなく、親子大馬鹿劇場を繰り広げました。

それで、もう一つの方のスーツは、おいくら?

「えっとですね。こちらは・・5万9千円ですね。けれど、こちらはフレッシュマンフェア対象商品ですので半額の2万9千500円、です」

う。それでも、いちきゅっぱより高い。でもさすがに息子の前で、これも高いっとはいうのも忍びなく、それにさっきの衝撃でこの価格が激安にも思えて、観念しました。

もう、そこからは、店員さんに、あとは、一番、お手頃のものでと言いながらの商品選びで、結局総額、6万円きっちりに収めました。

洋服選びと頭の中の数字の計算とたたみ込んでくる勢いの店員さんとのやりとりと、それを見る息子への意識とで、買い物を終えた時はぐったり。

「疲れたね・・ちょっと、お茶して帰ろうか・・」

「うん・・なんか、疲れた・・」

ドトールでケーキセットを二人で頼み、でも、結果的には納得のいく良い買い物をしたと落ち着くのでした。

あぶねぇあぶねぇ。