風とか空とか
買い物に出て、空を見た
すっと青くて遠くまで透き通っているようだった
あぁ この数年、こんな穏やかな気持ちで
空を見上げる年の瀬なんてなかった
ずっと地面を見て早歩きで
やるべきこと、段取り、時間
追われて
背中を丸め、急いでた
いつもいつも急いでた
冷たい風がやさしい
北風が友達のように頭をくすぐって撫でていく
小学生の時
冬休みの午後の公園
缶蹴り かじかんだ手
懐かしい友達にまた会えた
もう一生会えないと思ってたよ
また冬の空気が好きになるなんて
好きと思えるなんて
生きてるっていいなぁ