お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

イブの朝

散歩をしました。

コンビニの店員さんがサンタクロースの衣装を着ています。

「かわいいですね」

「大変なんですよ。朝からみんなにからかわれて。その年でそんなの着るのって」

「そうですか。かわいいですよ」

主婦のパートさんのその人は大学生と高校生の息子、娘さんの母。本業は美容師さんです。

「どう思いますか。家族みんなバラバラで、パーティなんてないですよ。プレゼントもなんか買ってあげたいのに、お金で欲しいって」

「まぁ、そうなりますよね。だんだんと」

こういうとき、気の利いた言葉が言えません。

それでも、帰る家があって、誰かの生き死にの心配がないで過ごせるクリスマスの平穏さが・・・なんていうのは野暮だってことはわかります。

当たり障りなく「では、どうもメリークリスマスで・・」と言って店を出ました。

 

そのコンビニの脇にある道を曲がってすぐのところにあるお寺の門に、早くも門松が飾られていました。

よりによってイブの朝から門松。

お寺の心意気を感じるのでした。