小さな決心
一億総活躍。
働く女性たちは本当に活躍できているのかというテーマを扱っていた。
本当はもっと男性と同じに働きたいけれど、家庭を持ち、子供が生まれるとどうしても、負担は女性にくる。社会がまだそこまで追いついていない。それが現状で一向に変化の兆しもない。なのに、総理が活躍、活躍という度に強い違和感と怒りを感じる。
というのが主な意見。
同時にもう一つ取り上げていたのは、専業主婦の、働きたいのに、働けないという声。
子供抱えて、育児をしながら雇ってくれるところはパートですら難しい。同世代の働く女性たちを見ると焦る。
というもの。
なんというか。私はこの番組を見ているうちにだんだん、なんかこう、いじけた気分になってしまった。
もちろん、ざっくり、大きく現代の問題点を取り上げたのだから、少数派や、例外はこの際、置いておいてということで番組は勧められたんだと思う。
けれど、全体の構成として、結婚→出産→育児と並行しての仕事(その間、夫も同等に家事育児を負担する)→子供の思春期、受験、地域活動、親の介護が重なりつつ働く(これも女性ばかり負担せず男女ともに協力して乗り切る)→定年・・というのが恵まれたより良い社会に求めるものらしい。
・・・思いっきり専業主婦で、会社勤めもパートもしていない私は息苦しくなった。
私は専業主婦をしたくてしているので、働きたいのに、働けない。とは思ったことは正直、ない。別に裕福でもないけど、それなりに生活を広げなければなんとかなるという、ありがたい環境だからかもしれない。切羽詰まっていないということか。
でも、番組の中では、家の中にくすぶっているのが、社会においていかれている疎外感を感じさせ焦るという理由と、これまで積んできたキャリアが、出産ということで現場から離れなくてはならないという無念さが強く感じられた。
それは、そうだと思う。それも否定しないし、苦しんでいる他の女性達のために、社会全体、小さな地域単位ででも、手助けしあえるシステムが何かできないだろうかとも考えた。
けれど、私個人は、家の中で家族に生活のリズムを合わせながら、暮らしている。
私は活躍してないのか。。。
仕事を持っていない私。収入のない私。体が弱くて、下手すると、家の家事だけでもオーバーワークになる。そのくせ、ちょっと調子がいいと、買い物ついでにレンタルビデをを借り、友人とおしゃべりしたりする。
なんか、申し訳ないような、自分が役に立っていない人のような、活躍していないくせに気楽に暮らしている人だということを突きつけられた、そんな気分になった。
これは文句でもクレームでも愚痴でもなくて、ただそう感じたということを自分で受け止めるために書いているのです。
いじけたところで、それは事実。
じゃぁ明日からパート探して働くのって言われたら、すみません。
そうしません。私は明日からもきっと、こんなふうです。
今日は、なんとなく、私は私なりにできることをしないと!と思い、窓を拭きました。
活躍には程遠いけど。
我が家の活躍する人たちの居心地の良い家を目指そう。