お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

地味な大掃除

このとところ、そっと掃除を強化している。

暮れなので。

ラジオを聴いているとリスナーが「今日は網戸を掃除しました」とか

「今、夫が換気扇を掃除しています」などと言っている。

暮れ賑わいといった感じを言う人たちに番組のパーソナリティも

「おぉ。もうそんな季節ですね」「今日は天気も良くあったかいので、皆さん、大掃除日和ですね」などという。

やらねば。とも思うけど、旦那は相変わらず、なんかわけのわかんないテストを受けに行って留守だし、息子も夕方から部活だそうで、それまでは家にデンッと座っているが、まぁ「お母さん、暮れだし、何か手伝うよ」っていうわけもなく。

そして肝心の私も、「暮れの仕事は専業主婦の仕事、一人で今日は頑張ろう」なんてできた妻でもなく。

でも、ちょっときになるので、風呂掃除の時に換気扇と壁を磨いたり、台所の小さな机を移動させて床を拭いたり、窓のサッシだけ拭いいてみたりと地味にやって、参加した気分になり、安心している。

ちょうど、中間試験のテスト対策を教科書ペラっとめくって、やった気になるのと同じ。進歩のない・・・。

地味にやってるくせに、普段やらないやつは、ちょっとやっただけでも褒められたい。この程度のことで公なところに投稿してアピールするのはるのは見当違いも甚だしいと自覚もあるので家族に言う。

夫はいないので、息子に言う。

「ね、地味に家の中が暮れの大掃除に向かっているの、分かる?」

「全く」

地味なんだからわかるはずもない。

誇れる程でもないので、「だよねぇ」という。

けれど、この会話も結構重要なのだ。

この会話をすることで、私は地味だけれども、暮れの大掃除、ちゃんとやっている・・と自分と息子を洗脳する。

まぁ、息子も夫も、洗脳されてもいないだろうし、自分達が働かされるくらいなら、日常モードで過ごしたいと思っているので、結局私の自己満足で片付くだけのことなんだけれども。