お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

庭の沈丁花さん、庭の沈丁花さん

業務連絡、業務連絡。

庭の沈丁花さんにお知らせします。

今日、関東地方はまるでお花見日和のように暖かな一瞬がありました。

しかし、3時過ぎからまた次第に気温は急降下し、また冬の寒さに戻ります。

まだ、春ではありません。春ではありません。

繰り返します。まだ、春ではありません。今夜からまた、冬の寒さに戻ります。

慌てず、ゆっくり、蕾を膨らませてください。

 

 

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ダメなふたり

だらしなく寝間着のまま朝食を食べていたら息子が起きてきた。今日までが冬休みである。

息子も顔を洗い歯を磨き、寝間着のまま食べる。

わたしは朝食後、恒例のホットカーペットにゴロンとしながらテレビを観る。

息子はしばらくiPhoneをいじっていたが、やがて「俺、二階にいる」と言って席を立った。

「そこに洗濯したのが畳んでおいてあるから、着替えておいき」

「うーん・・・あとで」

今、着替えちゃえよと、言いたいがなにしろ自分がまだ寝間着で、しかもゴロゴロ横になってテレビを観ているのだ。説得力がない。

黙って見送る。

やがて私はテレビを消し、立ち上がる。しんどいけれど、このままだと一日中床に張り付いていそうだ。

今夜のおでんの大根とこんにゃくを仕込む。皿を洗い、洗濯物を干す。昨夜、入らないで寝たので風呂を沸かし直し、湯船の中で髪と身体を洗い、ついでに風呂を掃除する。暮れに行き届かなかった小さなカビらしきシミをみつけたので、壁じゅう磨いた。

服に着替え髪を乾かし、クリームを全身に塗り、洗面所も掃除する。

さっきまで着ていた寝間着とタオル、台所用の手拭いなど、二度目の洗濯機をしかけた。

さぁ。ここでやっと1日がはじまった。風呂に浸かり血流が良くなったからか、エンジンがやっとかかってきた。

バナナケーキを焼く。砂糖がなかったのでメイプルシロップを入れ、アーモンドとシナモンと少しのラム酒をいれた。結局、空で作れるのはこれ。もういい。馬鹿の一つ覚えでも、なにかひとつ、これだけは失敗しないというものを、これにしよう。

案の定、誰の注文でもなく作ったケーキはうまくできた。

宅急便が来た。着替えておいてよかった。

ラジオもテレビも、音に疲れて、いつものように楽しめない。

そんなに好きでもないけれどクラシックを流すことにした。名前はわからないけれど小学校のときの下校の音楽が流れた。刺激の少ない上質な音が、ゆったり部屋に広がる。

それにつられて、フワァっと正月モードで舞い上がったままのテンションがゆっくりゆっくりと、下がっていく。地に足が着いて行く。

詳しくないけれど、やはり長い歴史の中で良いものとして残ってきた本物には力があるんだなあ。

夕方、雨の中、買い物に出た。これでなんとなく、ちゃんと主婦をした気になれた。

帰宅しておでんの残りのネタを入れ、作り置きの煮豚やカボチャを付け合わせた。

朝、お風呂に入ったし、もう寝間着に着替えちゃおう。

息子は二階に朝上がったきり降りて来ていない。昼も抜いている。

時刻は6時。シャッターを下ろし、寝間着に着替え、夕食をセットした。

あ。と思う。

ここで「ご飯だよ」と呼べば息子は朝の寝間着姿で降りてくる。

まったく結局一日中その格好。と言ってやりたいが、当の私もまた寝間着だ。

なんの説得力もない。

言っときますけど、お母さんは一度着替えて、お風呂の掃除も洗濯もしたんだからね。買い物だっていったんだから。

と、言いたいがなんの説得力も、無い。

冬休み最終日。怠惰な二人。

楽しまなくちゃ

暮れから正月にかけての一連の覚書ノートを作った。

お歳暮を頼んだ日付、品物、値段。あとから追加した人とその理由。

不意に届いたリンゴと長芋へのお礼をどうしたか。次回のお歳暮にはその方も追加しようと思ったこと。

生協でお正月の準備に何を頼んで、何を作ったか。

母から頼まれた仕事とその時のクレーム。

門松が生協から届いた日付。22日だったが、母に早いと怒られ、結果、鮮度は落ちていなかったので次回もこれでいこうと思ったこと。

門松のを飾った日。時刻。やり方、紐のつける位置。

などなど。夫かお蕎麦を10人前頼んできたがおそらくこれはまた、来るであろうとか。お雑煮の準備の取り掛かった日にち、作ったもの、買ったもの。年賀の準備について。クリスマスのメニュー、大晦日の晩のメニュー。

小さなことがたくさんあるだけで、複雑な事柄はほとんどない。

じゃあなぜ暮れは疲れるのか。

思案するから。

あぁお歳暮だなぁ。そろそろ行かないと。何にしよう。クリスマス、プレゼントどうしよう、何を作ろう。

生協での注文は何をしよう。まだ早いかしら、

他に何かやり忘れてないかしら。

漠然と抱える日々が私を疲れさせる。その場その場でパッパッと決められない。

一年前の記録と手順と感想があれば、考えずにその通りやればいい。

大きな失敗はしない。

ついでに母が何に対してどんな文句を言ったか、どこは自己流でやっても大丈夫でどこは、外しちゃいけないのかもメモとして付け加えておいた。

これまでは母に対することは勘と経験を頼りに対処していた。だから、おどおどビクビクするのだ。気分屋だから、例年同じではないけれど、こうして記しておけば、地雷を踏むことも減る。

知恵を使わないと。

そして楽しまないと。

準備の準備をしておけば、気持ちも受け身じゃなくなる。

そして今日は1月7日。

七草がゆは息子が「食べなくちゃダメなの」というので省略。

門松と輪飾りを外して、塩をかけて新聞紙でくるんだ。

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こうして書くと、さぁ、来いって気になってくる。

暮れも、母も。